2010年12月12日日曜日

北朝鮮核開発情報

ウィキリークス漏えい文書の原文翻訳

将来の核実験、ミサイル発射実験はあり得るか?
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 Zによると、北朝鮮は絶対な必要性がない限り三度目の核実験を行わないであろうとのこと。
 北朝鮮がミサイルの発射実験をする可能性はありえる。だが、発射実験は北朝鮮政権にとっては莫大な費用を必要とすると言い、北朝鮮の最近の核実験、ミサイル発射実験は、二年続いた豊作のおかげで可能であったであろう。と彼は推測している。

アメリカが他の国を率いていくべきである。
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 数々の情報提供者達が言うには今回の北朝鮮問題を解決するためにはアメリカが先頭になって行くべきだということ。
 また、他の数人は、アメリカ政府は日本政府や韓国政府に振りまわされていてはいけないという。
 Zの見解としては、北朝鮮による今回の実験で韓国に対する脅威は実際、そこまで大きくないにも関わらず、日本が北朝鮮に対して厳しい姿勢をとるのも理解できる。韓国への心理的脅威や経済的な影響は大きいのは確かだとのこと。
 もちろんアメリカ政府が日本政府や韓国政府と相談していかなければいけないのは確かで、だが気を付けなければいけない事はその二国に押されて必要以上に厳しい姿勢を取るべきではないとのこと。UNSCR1874による厳しい取り締まりは、北朝鮮が報復を行うことに繋がりうる。とZは警告した。

輸出の規制や経済制裁の強化
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Zが言うには、中国はUNSCR1874を心待ちにしているが、核開発を止めようという動きや経済制裁が北朝鮮政権に効果的であるかどうかは疑問視している。
 Zによると北朝鮮は限られた量のプルトニウムしか保有しておらず、恐らくあと核爆弾二つ分ほど。それとまだウラン濃縮計画について未開発であるとのこと。
 ゆえにアメリカ側と中国側は北朝鮮のウラン濃縮計画を防ぐことに重点を置くべきであるという。
 中国は輸出規制を強め、北朝鮮が高濃縮ウラン計画に必要となるであろう、備品、物質等を取り締まっていくという。
 北朝鮮の挑発的な行動によっての現在の危険性のレベルは、まだ我々の許容範囲内で、その理由として北朝鮮は、核分裂物質の安定した供給や高濃縮ウラン関連物質をまだ入手する目処は立っていないからである。
 だが、一旦北朝鮮が高濃縮ウランを製造することが出来るようになってしまうと、状況はさらに危険になり、解決は難しくなるだろう。
 
原文:http://wikileaks.aelmans.eu/cable/2009/06/09BEIJING1761.html

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