2010年12月25日土曜日

パキスタン特集:パキスタンの核に関してのロシアの不安

原文翻訳
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 ロシアが考えることとしてパキスタンは世界にとって深刻な脅威であり、その問題についての議論が必要なのは言うまでもない。パキスタンは核兵器を保有国であり複数の核兵器運搬手段を持ち、国内状況は非常に不安定である。パキスタン内でのイスラム主義者の狙いは権力だけではなく、核物質もその狙いである。

 ロシアはパキスタンがアメリカからの支援によって核関連施設の警備構造を根本的に見直し改良したということを忘れてはいないが、パキスタンの核、ミサイル計画に直接携わっていて、関連施設内で働いている人やそれを警備している人を合わせると12万から13万人に上る。それらの人々を対象としたバックグラウンドチェックにも関わらず、全員が忠実で信用できるかということは確証できない。

 近年のパキスタンにおける教育レベルの低下から、核関連施設を守るため厳格な宗教観を持つ人々を雇いざるを得なかった。そのことから、核、ミサイル関連施設で働く人々に対して過激派組織はさらに多くのスカウトの機会を得ることが出来た。

 ここ数年、過激派は核関連施設から職員達が乗る車を襲撃しており、その職員達は結果として命を失ったり、また誘拐されたりして、その行方不明者達についての手がかりはまったくといってない。たとえ施設がよく警備されているとしても、物質の輸送最中の脆弱性は特に高い。パキスタンにおいて核関連物質の輸送最中の安全性は保証しがたい。

 以上の事が、なぜロシアがパキスタンについての論議の必要性を感じているかという理由である。
 
原文:http://www.guardian.co.uk/world/us-embassy-cables-documents/250573

1 件のコメント:

  1. お疲れ様&メリクリです(*^^*)
    何処も同じ様なものだと思うのですが、自分の事は完全に棚に上げてしまって全く説得力に欠けてますね┐('~`;)┌
    核削減をしたくないからなのだろうけど・・・

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