2011年5月6日金曜日

東京公電:沖縄における米軍海兵隊駐留の理由

原文翻訳
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 防衛省の井上源三局長は、グアムに駐在している米海兵隊は東アジアにおける抑止力における信頼性を維持することや、台湾における緊急事態に対応するのにおいて十分ではないかと仮定の上で尋ねた。

 井上氏は、軍用のヘリパットがグアムのアンダーセン空軍基地にて建設中であることを指摘し、そして彼は同施設において60機までの回転翼航空機を一時的に再配置可能であると考えていて、この施設の上に高速艦艇などを含めて考えると地域における緊急事態にアメリカ軍が十分な早さで応答することを可能にするのではないかと彼は言った。

 それに対してジョン・トゥラーン在日米軍副司令官少将は、現時点でのグアムにおける選択肢(距離問題やその他作戦上の課題)を災害援助の例を使って説明した。

 最近のインドネシアでの地震の直後、グアムに駐在しているアメリカ海兵隊のヘリは災害地域に達する事は不可能であったとし、艦船に配備されているヘリコプターを使って到達するのには4日間かかったであろうと述べた。だが沖縄に駐在している海兵隊は災害地域に自力で展開することができたとのことである。


 中国の軍事力の劇的な増加は緊急時における少なくとも3つの滑走路へのアクセスを必需のものとしたとアメリカ国務次官補カート・キャンベル氏は述べた。

 1990年代、韓国と中国についての緊急プランを沖縄において那覇と嘉手納2つの滑走路を使ってだけ行うことが可能であった。

 だが、1995年と2009年の間で最も重要な違いは中国の軍事力の増強であり、この事実こそがアメリカ軍のこの地域への評価における最重要課題であり、これはアメリカ国防長官府のバスラ氏によるプレゼンテーションでもほのめかされていたが、明らかな理由から公の場で論ずることはできない。とキャンベル氏は付け加えた。


原文:http://wikileaks.ch/cable/2009/10/09TOKYO2378.html

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