2010年12月5日日曜日

中国は朝鮮半島の統一を受け入れるだろう

要約
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1. (2010年)2月17日、米国大使に対して(韓国の)千英宇 外交通商部第2次官は、金正日の死後に続く北朝鮮の崩壊を中国は止めることはできないだろうと語った。

 千氏の言うによれば、北朝鮮(DPRK)は既に経済的に崩壊しており、金正日の死後には2~3年で政治的にも崩壊する。

 韓国国内のメディアの報じるところによれば、北朝鮮経済に対する100億ドルの資金注入について複数の中国企業が合意したと言うが、千氏はこれを否定した。
 北京には、平壌の政策を変えるためにささやかな経済的な影響力を行使しようという「意志はない」。

 六ヶ国協議における中国代表は―北朝鮮に言わせれば「中国でも最も無能な官僚」であるが―その地位を引き続き維持する。

 北朝鮮に対する中国の姿勢に見られる世代間の違いについても触れた。朝鮮半島は韓国のコントロールの下で統一されるべきだとXXXXXXXXXXXXは信じていると千氏は主張している。

 統一後の朝鮮半島を東京が受け入れるに当たっては韓国と日本の強い結び付きが助けになるだろうという、米国大使の指摘に千氏は同意した。

要約終わり。


中国と北朝鮮の関係についての千副第2次官の見解
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2.米国大使 Stephens 主催による2月17日の昼食会には六ヶ国協議で前代表を務めた 千英宇 韓国外務副大臣が出席し、その他の話題も出る中、金正日の死後に続く北朝鮮の崩壊を止めることは 中国にはできないだろうと彼は予見した。

 千氏の言うによれば、北朝鮮(DPRK)は既に経済的に崩壊しており、金正日の死に続いて「2~3年で」政治的にも崩壊する。

 韓国国内のメディアの報じるところによれば、北朝鮮経済に対する100億ドルの資金注入について複数の中国企業が合意したと言うが、千氏はこれを否定した。そのような報道には「裏付け」がないと彼は語った。

 第2次官はまた、王家瑞(中国共産党中央対外連絡部委員長)の北朝鮮訪問について、北京にある韓国大使館で中国外務省からなされた「説明」をあざけった。

 名前の定かでない説明担当者は「基本的には新華社通信の報道を読み上げるばかり」であったと 千氏は小言を言い、王家瑞氏は金正日に飛行機で会いに行ったのかそれとも列車を使ったのか というような単純な質問にも、中国側のカウンターパートは答えようとしなかったと付け加えた。


3.「多くの人が信じているのに比べ」中国は北朝鮮に対して遙かに小さな影響力しか持たないという見解を第2次官は述べた。

 北京には、平壌の政策を変えるためにささやかな経済的な影響力を行使しようという「意志はなく」、北朝鮮の指導部は「そのことを知っている」。

 中国人は北朝鮮が非核化されることを強く欲してはいるが、しかし、中国政府にしてみれば現状維持でも満足だということを千氏は認めた。

 中国が北朝鮮を「滅亡の淵」に追いやらない限り、北朝鮮は非核化に向けた具体的な手段を講じることを拒否し続けるだろう。


4. 六ヶ国協議に話題は戻り、武大偉氏が中国側の代表に留まり続けるのは「実に悪い話だ」と千氏は続けた。

 XXXXXXXXXXXXの言うによれば、今では引退した武氏を六ヶ国協議の中国代表に引き留めるに当たっては、北朝鮮が「著しく懸命にロビー活動したに違いない」のだろう。

 [名前検閲]は不満を述べている。武氏は中国のXXXXXXXXXXXXで傲慢な人物であり、 紅衛兵出身のマルクス主義者で「北朝鮮や非核化についても何も知らず、 英語も話せないせいで碌にコミュニケーションを取ることもできない。」のだという。

 武氏はまた原理主義的なナショナリストでもあり、―耳を傾けようという相手には誰にでも―


朝鮮半島問題に関する中国の「新世代」
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5. 千第2次官によれば、優れた中国官僚であるXXXXXXXXXXXXは武氏に比べて際立つ存在だという。

 XXXXXXXXXXXX、朝鮮半島は韓国のコントロールの下で統一されるべきだとXXXXXXXXXXは信じていると、千氏は主張する。

 北朝鮮が今では緩衝国としての価値をほとんど持たないという「新しい現実に向き合う」準備がXXXXXXXXXXXXらにはできていると千氏は言う。

 ―(ここに言う「新しい現実」とは)北朝鮮における2006年の核実験以来、中国の指導部高官らの間にも浸透しつつあるとされる見方である。


北朝鮮の崩壊シナリオにおける中国の対応行動
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6. 北朝鮮が崩壊したとして、非武装地帯の北方における米軍のプレゼンスを中国は明らかに「歓迎しない」だろうということを千氏は強調した。

 XXXXXXXXXXXX千氏はXXXXXXXXXXXX言う。ソウルのコントロール下で朝鮮半島が再統一され 「人畜無害な同盟」の下で米国に結び付いたとして、―韓国が中国に敵対することがなければ― 中国は満足するだろう。

 中国企業に対する莫大な交易と労働力の供給機会はまた、統一後の朝鮮半島にまつわる中国側の懸念を緩和する一助にもなるだろうと千氏は続けた。

 中国の戦略的な経済上関心は今や―北朝鮮ではなく―米国、日本、そして韓国に向いていることに千氏は触れ、北朝鮮崩壊の際に中国が軍事介入する可能性についての憶測を一蹴した。

 加えて、北朝鮮の内部的な危機に対する中国からのなりふり構わぬ軍事介入は「中国国内の少数部族地域における中央政府からの離反を強めうる」という点を千氏は強調した。


日本について
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7. ソウルのコントロール下に置かれた統一後の朝鮮半島を東京が受け入れるに当たっては韓国と日本の強い結び付きが助けになるだろうという、米国大使の指摘に千氏は同意した。

 「日本の望みは」朝鮮半島の分裂を保つことにあるが、北朝鮮崩壊に続く再統一を止める力は東京にはないと、千氏は示唆した。STEPHENS
 
ウィキリークスの原文 
 
 
翻訳文は下記のサイトに掲載されたものです。
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/wikileaks/1291253713/

1 件のコメント:

  1. 2chから来ました。
    ありがとうございます。
    英語音痴な私にはホント助かります。
    日本が報道管制下かと思われる程の少量の情報しか得られない中、
    凄く意義ある事だと思います。
    大変でしょうけどがんばって下さい。

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