ウィキリークス原文翻訳
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インド陸軍最高司令官カプーア氏が言うところによると、パキスタンには43ヶ所ものテロリスト訓練所が存在していて、そのうち22ヶ所はパキスタンが管轄するカシミール地方にあるという。
ムンバイ同時多発テロの後、パキスタンはその内のいくつかの訓練所に攻撃を仕掛けたが、数件の訓練所はその後再開するに至ったという。
また、管轄境界を越えた潜入は組織化された特別な支援がない限り起こりえないと言い、数件の潜入が今年にも起こっており、その一つとして3月に40人にも上るテロリストが大量の弾薬や数々の装備とともに発見されたという。
そして、インド側が心配しているのはアメリカ軍からパキスタンへの軍事物資が、インドでテロを行おうと考えているテロリスト達の手に渡ってしまうのではないかということだった。
原文:http://www.guardian.co.uk/world/us-embassy-cables-documents/214316
コメント
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一昔前は、ニュースでよく取り上げられていた悪名高きカシミール地方だが、最近では凶悪事件の数は劇的に低下し、少し落ち着いていたかのように見られたが、実際はパキスタンで訓練を受けたテロリスト達のインド国内へ秘密通路となっているようだ。
インドは経済成長の真っただ中にあり、その繁栄には国内情勢の安定が不可欠であるだけに、インド側の心配もよくわかる。
だが、これはライバルの核保有国である隣国パキスタンへのアメリカからの圧力を促すためにインド側にとっては都合の良い機会でもあったのではないか。少なくとも911後の対テロ戦争は、インドにとってパキスタンに対しての都合の良い切り札となったようだ。
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