2011年4月27日水曜日

グアンタナモ・ファイル:Naqib Ullah

原文翻訳
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個人情報:Naqibullah氏(15歳)はパキスタン国籍、恐らく1988年頃にパキスタンのZargaryキャンプにて生まれた。彼は治療可能な潜伏性の結核にかかっていると診断された以外は健康である。

拘束についての情報:この拘束者によると彼は父親に頼まれた雑用の最中、「Samoudの人々」と呼ばれているグループの11人の男たちによって誘拐された。同拘束者が言うには、この彼を誘拐した11人の男達は銃を突き付けることによって彼を強引にレイプし、そのまま彼を自分達の野営地へ捕虜として連れて行った上、雑用をするように強制した。同拘束者によるとアメリカ軍による襲撃が実行された時には、もう既にこの野営地に来て3日間にもなっていたという。問題のグループはアメリカ軍の襲撃が実行される前に、襲撃の情報を得ていて同拘束者と他の数人にこの場にとどまりアメリカ軍と戦うようにと命令したとのこと。同拘束者は捕まったときに銃を所持していたが、一発も発砲したという形跡は見られなかった。同拘束者はタリバンによる抵抗活動や地元リーダー達についての情報を知っている可能性から、その後2003年1月にグアンタナモ基地へと輸送された。

原文:http://wikileaks.org/gitmo/prisoner/913.html

2011年4月23日土曜日

中国側からのアメリカに対する抗議

原文翻訳
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 米国大使館首席公使は、中国が定期的に発行する防衛白書についての発展は喜ばしいことであるが、中国側は戦略的核兵器やその他の軍事能力の強化についてもっと明確に説明することが出来たのではないかと言い、中国は国際社会に対して中国人民解放軍の改新し続ける方針や能力についての目的などを不明確のままにしているとした。


 中華人民共和国外交部のZheng Zeguang事務局長は、アメリカは「国際社会のメンバーの一員でしかない」という事を認識し、国際関係における基本を守り、国家の領土主権などを尊重すべきだと発言した。

 そして彼は、アメリカは中国の「正当な防衛強化」を客観的かつ公正な目で見るべきであり、冷戦的な考え方や損得的な考えからの仕返しなどを中国アメリカ関係において捨てるべきだと言った。

 
原文:http://wikileaks.ch/cable/2009/03/09BEIJING809.html

2011年4月5日火曜日

イランへの化学薬品輸出疑惑について矛盾する中国側の調査結果

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 中国側によると、イランのMV船Teyfouriによって輸送されることになっている硫化ナトリウムの消費元はイランではなくアルメニアにあるということで、中華人民共和国外交部、兵器管理・軍縮局、化学・生物兵器部門の次長であるYang Yi氏が4月11日、PolOff(Political Office)にこの事を伝えた。


 消費元はイランではなく、Yang氏によると「イランによって所有されている船舶であるというだけ。」だとの事。


 中国当局に提示された書類は中国の輸出管理法に従っているため、商務部はこの輸出を承認し、中国税関も「この化学薬品を通過させることにした。」という。

 中国は拡散について反対しており、中国側による結論は「慎重な調査の結果であり、中国の非拡散政策における取り組みの真剣さ」を反映しているとのことだ。


 PolOffが指摘したのは、イランのMV船Teyfouriが1月に天津から出港した頃に、中国側の調査はこの船舶はシンガポールに停泊したという結論を出したが、それにもかかわらず、公に入手可能な情報によるとこの船舶は直接イランへと出港したとなっている。

 これにより、中国の調査団達に提供されていた情報についての真偽性についての疑問が生じてくる。どうして中国側はこの調査結果が事実に基づいていると確信できたのだろうか?

 Yang氏によると彼女は中国側の調査によって貨物の最終到着先がアルメニアであるという事を伝えることだけを許可されているとのことだ。


原文:http://www.telegraph.co.uk/news/wikileaks-files/nuclear-wikileaks/8297130/S-MV-IRAN-TEYFOURI-PRC-SAYS-INVESTIGATION-SHOWS-CHEMICALS-DESTINED-FOR-ARMENIA.html