2011年1月13日木曜日

将来、中国戦闘機に搭載予定の中国製ジェットエンジンWS-10の開発状況

 
 2007年2月に公開されたJ-10戦闘機パイロット李存宝のインタビューによると、WS-10(渦扇10)は性能的にはロシア製のAL-31と同等であるが重大な欠点を持っていると言い、その欠点というのは同じ出力に達するまでにロシア製のAL-31に比べると時間がかかるというものである。また、J-10には、まだWS-10は搭載されていないとのこと。

 J-10に搭載されているロシア製のジェットエンジンAL-31FNは初期の段階では中国製のWA-10Aで取り換えられる予定であったが、中国空軍によるとこのエンジンとJ-10の相性不良が開発を難しくしていて、この遅れの原因となっているという。

 中国航空工業集団公司の林左鸣が2009年4月2日に明らかにしたところによると、WS-10Aの生産ラインにおける品質管理手順での問題を抱えているとのことで、まだこのエンジンの品質は満足できるものではなく、これらの問題を解決することこそが最重要課題であるとした。元となったロシア製のエンジンが400時間以上の持続耐久性を持つのに比べ中国製のこのエンジンは30時間ほどでしかないという。

 WS-10を元とする技術も現在開発されていて、その例としては大型輸送機のための高バイパス比ターボファンや、船舶のためのガスタービンを使ったものである。

WS-10  基本型、推力126kN

WS-10A アップグレードバージョン、推力132kN

WS-10B アップグレードバージョン推力偏向型、推力135kN

WS-10G アップグレードバージョン、推力155kN
 
 
ソース:http://en.wikipedia.org/wiki/Shenyang_WS-10

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