2011年1月17日月曜日

中国はもっとアメリカ産のモノを買うべき!世界経済危機で中国が学んだ事。

原文翻訳
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中国はもっとアメリカ産のモノを買うべき

 中国側は公的、民間金融機関、両方においてアメリカの経済的に問題を抱えている企業を救済するための資産を持っている。

 中国証券監督管理委員会の国際事務局長はアメリカ側に、中国がアメリカの金融企業の大幅な株式の取得を行うという事についてアメリカの規定の面や、特に政治面から受け入れられるだろうだろうかという質問を投げかけていた。

 中国輸出入銀行会長がアメリカ大使館関係者伝えたことによると、アメリカの金融市場を安定化させようとする試みは中国側と協力して行われるべきであり、中国が持つ大量の資本を活用すべきであるとのこと。

 ある工業経済学者が言うにはアメリカの金融救済は高い割合を輸出に頼っている中国産業界に対して間違いなく影響を及ぼすだろうとのことだ。

 だが、彼が付け加えたのはアメリカの金融救済の中国への影響は報道メディアによって大きく誇張されていて、中国の工業生産は海外の需要の低下に関わらず、すでに減速していたという。

 学者達が言うには、西洋の国々は中国の金融市場の開放と改革を迫っていたが、今回の経済危機により中国内では中国は国際金融システムの一部に組み込まれるべきではないという議論や、国際金融システムの受け入れを拒むべきだという議論が活発化している。

 またその他の意見として、中国は同国のバスケットボール界同じように、さらなる国際競争を受け入れていくという選択肢以外他にはないということで、国際競争で生き残りたければ尚更であるということ。


政府による積極的な市場介入が考えられている

 外交政策を専門とする学者によると、近年中国政府は国内の株式や不動産市場に積極的に介入することに関して消極的であったが、アメリカ政府が行ったこれらの分野における大規模な介入を目撃した後、政府が担うべき役割を考え直し始めている。
 
 
原文:http://213.251.145.96/cable/2008/09/08BEIJING3662.html

1 件のコメント:

  1. 中国は米国債を通じて既に、しっかり国際金融システムに組み込まれていますね。ところで最近、ガイトナー財務長官が面白い発言をしていました。「人民元はインフレを考慮すると既に、米ドルに対して10%の切り上げを果たしている」というものです。今迄の米国の姿勢からすると、腰砕けの感があり違和感を感じました。

    人民元が米ドルに対して切り上がると、中国が持っている米国債に含み損が生じ、潜在的には大きな売り要因です。しかし、米国債保有第一位の中国が売りに転じたとなれば、同国債の暴落が起こり、中国もまたタダでは済みません。米国は、その辺を見越して人民元の切り上げを要求してきたのだと思います。それが、ここにきて、この発言です。もちろん、単なるリップサービスの可能性も有るのですが、直観的には米国は、自国債に対して大きな不安を感じ始めていると、思いました。

    この辺も探ってみると面白いと思いますよ。

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